学校に行きたくないと言われたら

ココロとカラダ

ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
心理カウンセラー 杉山つぐみ です。

今日は、不登校に関するお話しです。
学校に行けない・・・という問題は、年齢に関係なく起こっている問題、そして毎年、「過去最多」と言われ更新されています。

学校に行けない状況に陥った時、大人はどうしても「なんで行けないの」と原因を探ろうとしたり、「どうやったら行けるのか」と行かせようとする方に目が向いてしまいますよね。
これも、すごくわかるのですが•••   

       
行けない理由を探ることはもちろん大事なことなのですが、そこにばかり固執しすぎない事が大事だと言うことをいつもお伝えしています。

まず、考えて欲しいのは、本人の中で「何が起きているのか」と言うこと。

学校に行けない現実だけを見ると、無気力、不安、怠け・・・などが原因と思われがちなのですが、本当にそうなのでしょうか?

学校に行けない状況は、周囲にとっては突然の出来事のように思いがちですが、実は、本人の中ではある程度の時間をかけて起こるべくして起こっている状況なのです。
おそらく、本人の中で何かしらのストレスとなる出来事があったのだと思います。
人は(子供に限らず大人でも)、ストレスに直面した時に、逃げるか戦うかの選択を迫られます。
それは、本人の意思とは無関係に神経レベルでその選択をするのですが、逃げても戦ってもダメな時があり、すると、どうなるかというと、シャットダウンしてしまうのです。

イメージとしては、消費電力が上回り、ブレーカーが落ちてしまった感じと表現するとわかりやすいかもしれません。
出来事に自分なりに頑張って、頑張って対処してきたけれど、もう限界・・・と言うときにブレーカーが落ちてしまう、つまり、シャットダウンした状態が学校に行けない状況なのです。

不登校に対する理解は深まっているとはいえ、前述したような、無気力や怠けなど「心の弱さ」が原因と未だ思われている部分もあります。しかし、神経レベルで見てみると、むしろ、頑張ってきた結果だと言えるのです。


神経レベルで起こっている反応なので、「原因」を探すことにばかり固執してしまってもあまり意味がないと言うことがおわかりいただけるのではないでしょうか?

この神経とは「自律神経」のこと。
自律神経を整えることは、大人であっても子供であっても大事なことなのです。
神経は回復するのに時間がかかると言われています。
学校に行けない子が学校に行けるようになるには、長い時間が必要な場合もあります。
でも、本人が安心できる場所や人との心温まる関わりや心地良いと感じるものがあることは、必ず強みになっていきます。      

大事なのは、まずは、本人の中で何が起きているのかを知ること、そして、強みになっていくものを探していくことなのです。    

原因探しは、結果、誰かを責めるだけになってしまいがちですが、本人にとっても支える側にとっても負担なく取り組めるのがいいですよね。

それでは、今日も一日、ココロとカラダが笑顔で過ごせますように!

カウンセリングオフィス SORA
    杉山 つぐみ

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