何を話しても、まず否定。
誰かの発言にすぐ反論。
ニュースを見ても、身近な話題でも、すぐに粗を探してしまう。
SNS上では特に、そんなふうに、いつもどこか“批判的”な視点でしか物事を見られない人を見かけます。
周囲からすると、「そんなに構えなくてもいいのに」と、どこか息苦しく感じるかもしれません。
だからつい、「この人は、生きづらいんだろうな」と思ってしまう。
心に余裕がなさそうで、いつもどこかピリピリしているように見えるから・・・
でも、意外なことに、
本人はあまり“生きづらさ”を感じていないこともあります。
むしろ、批判的に構えることで、
自分の心を守っている場合があるのです。
「正しさ」を手放せないのは、
過去に“間違った自分”を強く責められた経験があるからかもしれません。
「否定される前に否定しておく」のは、
深く傷つくことを避けるための、無意識の防衛かもしれません。
そう考えると、その人の“批判”は、
決して悪意だけで生まれたものではなく、
これまでの人生で身につけざるをえなかった「戦い方」なのかもしれません。
けれど、そのスタイルは、
知らず知らずのうちに周囲との間に壁をつくり、
人とのつながりを難しくしてしまうこともあります。
批判の奥にある本当の思いに気づいたとき、
「こんなふうにしか関われなかった自分」を少しずつ手放すことができるかもしれません。
人は、安心できる場に出会えたとき、
それまでとは違う関わり方を選べるようになります。
もし、あなたのまわりに、
「どうしてそんなに批判的なんだろう?」と感じる人がいるなら、
その人にも、守らざるをえなかった理由があるのかもしれない、
そう思ってみるだけで、少し見え方が変わるかもしれません。
そして、自分自身の中にも、
“否定で守ってきた部分”があるかもしれないなと、
そっと目を向けてみる時間になればうれしいです。
それでは、今日も一日、心も体も笑顔でお過ごしください🎶
カウンセリングオフィスSORA
杉山つぐみ
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