五月病ってココロの病気?それともカラダの病気?

ブログをご覧いただきありがとうございます。
心理カウンセラー 杉山つぐみ です。

5月に入りましたが、新年度に入ってからの1ヶ月間、皆さんはどのようにお過ごしでしたか?
大きく環境が変わった方はもちろんですが、それほど環境に大きな変化がなかった方にとっても、新年度というのは、「新鮮な気持ちで頑張ろう!!」と、ついつい自分を頑張らせてしまった1ヶ月だったのではなかったでしょうか?

では、5月になると、子供のも大人もよく聞くのが「五月病」ですよね。
新入生や新入社員にだけみられることではなく、上級生やベテラン社員に起こりうる状態です。
なんとなく、知っているけど、その正体って何?と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?




今回は、五月病とココロとカラダの関係についてのお話です。


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五月病の皆さんのイメージは?
おそらく、
 ・やる気が起きない
 ・なんだかだるい
 ・食欲がわかない
 ・眠れない
こんなイメージですよね。

「五月病」は病名ではないこと、また、症状が本人にしかわからないので、理解されにくいところがあるかもしれません。
また、ココロの問題と思われがちなのですが、実はココロの問題だけではないのです。

この時期の自律神経は、実はとてもお疲れモードです。
というのも、春は気温の変動が大きいため、自律神経は、そこに自分を合わせようとフル稼働しています。

しかも24時間、休むことなく!
また、冒頭でもお伝えしましたが、新年度になり、変化や緊張の中で1ヶ月間、頑張ってきたその背景には自律神経が関係しています。
でも、この時点では、まだ自分の自律神経の乱れには気づきにくいのです。
そのため、「やったー、やっとゴールデンウィーク!」「めいっぱい遊ぶぞ〜!」という方が多いのではないでしょうか?

これを自律神経のモードで説明していくと、
気温の変動や環境の変化、緊張などの時には、自律神経の「交感神経」が優位になります。
交感神経は、私たちが活動するときに働いてくれる神経なのですが、この1ヶ月間、交感神経がフル稼働・・・車で例えると、アクセル全開で走り続けている状態の方もいらっしゃったかもしれません。
そして、さらにゴールデンウイークで加速するなんてことも・・・
でも、ガソリン車であっても電気自動車であってもいつかは燃料が切れて走れなくなってしまいますよね。
私たち人間も同じです。
あるいは、ゴールデンウイークで一挙に緊張が溶け、走りたくても走れなくなってしまう場合もあるかもしれません。

五月病に見られる症状は、まさに燃料切れの状態なのです。
そのため、動けないし頑張れないのです。

本来であれば、活動時に優位に働く交感神経と、休息の時に優位に働く副交感神経がバランスをとりながらココロとカラダを調節してくれるのですが、このバランスがうまく取れない状態ということになりますね。

そのためには、副交感神経を優位にする時間を取ることが必要になってきます。
 *睡眠の質をあげ、しっかり休養する
 *ほっとできる時間を過ごす
 *軽い運動をする
など、自分にとって優しいことをするに限ります。


これに関しては皆さんの方が詳しいかもしれませんね。



カラダにも様々な不調が出るとはいえ、どうしても本人のやる気の問題と思われてしまいがちなのですが、これを読んでいただければお分かりのように、決して本人のやる気があるとかないとかだけの問題ではなく、頑張れないカラダの状態になっているということなのです。
この理解があるだけで、無理に自分を、あるいは、身近な人を頑張らせようとしなくて済むので、本人にとっても周囲にとってもしんどくないのではないでしょうか?

まだ、アクセル全開で過ごしてき方こそ、この後のゴールデンウイークの過ごし方を見直してみてくださいね。

それでは、今日も一日、ココロもカラダも笑顔で過ごせいますように♪

カウンセリングオフィスSORA
    杉山つぐみ













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